11
3月 11

世界を変えるデザイン展~その後の人々~VOL.3


世界を救うのではなく、世界を変える


日本大学芸術学部4年生
船生直雅さん

世界を変えるデザイン展に来場いただいた方々のその後の変化を追う特集、
「世界を変えるデザイン展~その後の人々~」も、ようやくシリーズ化らしくなってきました。

第三回となる今回の取材に協力して頂いたのは、
日本大学芸術学部4年生の船生直雅(ふにゅう なおまさ)さんです。


船生さんは、世界を変えるデザイン展に来訪後、卒業制作の作品で、
自身の考えた「世界を変えるプロダクト」を制作いたしました。

プロダクトの名前は「Nommo」。
水の運搬と浄水・薪拾いを同時に行うための、循環型ろ過装置付き運搬車です。
(写真内、船生さんがテーブルに広げているスケッチから想像してみてください。)

これは、人力で走りタイヤの回転運動を上下運動に変換することでポンプを動かし浄水するもので、川などから汲んできた汚水を自宅までの岐路で生活用水に変えることができます。水汲みを楽に素早くできることで子供の就学率の向上、親の労働時間の増加を図り、水質改善により食・生活環境・医療・教育などへの正の連鎖を促すというものです。

なぜこのプロダクトを作ったのか?
そして今、なにを感じているのか?
過去、現在、そして未来について、春から社会人になる船生さんにお話を聞きました。

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20
2月 11

世界を変えるデザイン展~その後の人々~VOL.2

 
暮らしの将来像をやわらかく描きだすようなデザインをしたい

日建設計総合研究所
安田啓紀さん



世界を変えるデザイン展に来場いただいた方々のその後の変化を追う特集、
「世界を変えるデザイン展~その後の人々~」。
第二弾となる今回、取材に協力して頂いたのは、日建設計総合研究所・研究員の安田啓紀さんです。

世界を変えるデザイン展「形にしないワークショップ」
安田さんは、世界を変えるデザイン展期間中に開催された、NPO法人プラス・アーツさん主催の「形にしないワークショップ 公開プレゼン ~若者の防災意識啓発、防災力向上のためにできること~」にご参加くださいました。

本ワークショップは、最終形の成果として「形」にすることを一義的に求めず、最終的なアウトプットにいたるまでの「プロセス」を重視したワークショップです。集められたメンバーは、デザイナー、アート、建築、都市計画、社会学、企業家といった多様な分野の若手たち。彼らは、テーマである「若者の防災意識を啓発し、防災力を向上させるためにどのような取り組みをすれば効果的か」について議論し、約2週間にわたって企画を練りました。

安田さんの参加したチームが提案したのが、iPhoneアプリ「もしも防災会議」。
普段の生活の中で、よく考えると自分のことを考えることがあまりない、という問題意識の下、
「もしも」からの防災施策を考えるというアプリを作成したのです。
「もしもあなたが日本の総理大臣だったら防災施策として何をする?」「もしもあなたが歴史上の偉人だったら?」といった質問を創る作業は、物事をもう一歩深く考えるきっかけとなります。質問式にすることで、普段意識に上がらないことに思考が巡るとのことです。
これは、ITに精通したメンバーの持ちネタであるアプリ製作と、多様なバックグラウンドを持つメンバーの問題意識をかけあわせた、まさにこのチームならではの企画です。
 

頭で考え仕組みを作るだけでなく、実感の中で見えてきた気付きを考える
日建設計では都市計画を専門とする安田さんですが、インタビュー中こんなことを語っていました。
「道路や建物のボリュームを決めるという意味での都市計画よりは、
暮らしの将来像をやわらかく描きだすようなデザインをしたいと思っています。」

自分が自分の街に住む理由、無意識のうちに嗜好している理由、そうした言葉にならないところに焦点を当てた都市計画を行うには、多様な人がプロジェクトに参画する事が求められ、そうした意味では、多方面からの参加者が集まったこのワークショップも、非常に有意義であったと語ってくださいました。

安田さんが、そうした「意識に上らない問題」「気づかない問題」に着目しているのは、モノをデザインするときに、「自分が、みんなが欲しているコトは何か」と問わねば新たな枠組みが見えないと考えているからだそうです。

それでは、「気付かない問題」とは何でしょうか?
例えば、銀行では、私たちは客であるのに、整理券を持たされ、長い時間待たされ、ブザーや番号で呼ばれ、最終的には数分のサービスしか受けられないといったことも少なくありません。実はこれには、サービスを提供する方もされる方も共に問題を抱えているのですが、共に気付かずに「当たり前のこと」と思ってしまいます。しかし、一度意識を向け考えてみれば「もっとこうなったら良いのに…」といった想いは存在するのです。このように、自分の行動は意外と意識していないものですが、改めて問うことで見えてくることがあります。

安田さんは考え方として、結論を決めつけてそれを落とし込むのでなく、根本から問い直し、何が一番の大きな問題であるかを考えるスタンスを持っている方だということが、インタビューをしているうちにひしひしと伝わってきました。そして、なによりも現場で何が起きているのか、誰が関係していて、いかに意見を汲み取るのか、といったことに焦点をあてています。
頭で考え仕組みを作るだけでなく、実感の中で見えてきた気付きを考える。
目の前に問題があるから解決する、というトンネル一通の解決法でなく、段階的に山を登り、その途中で一度全体を俯瞰するプロセスが必要であることを感じました。
 

「貧困」はモノを通すことで、その問題がより強く迫ってくる
安田さんは、このデザイン展を通して、それぞれのデザイン自体が非常に考えられたもので良かったと思う反面、「こんなことが問題だったのか」という気づきが生まれ、改めて問題意識が深まったといいます。
また、貧困を知る機会はテレビや本などを通して多々ありますが、それが物を通すことでより強く感じるようになるとおっしゃっていました。人々が貧困で困っている映像を見ても自分の現実とは離れているように感じるがが、実際に解決策を「モノ」として目の前に提示されたことで、貧困という問題が強く迫ってくるように感じたそうです。

「課題があること」。
それは皆、何となく知っていることです。貧富の差を何かしなくてはならないと多くの人は思っているはずです。しかし、その手法がわからない。そして、実感が伴わない。だから、自分には関係ないと感じてしまいがちです。
実感を持って物事を見てもらうことは、一番大きな問題を解決するための大きな一歩となるでしょう。

しかし、そうした物の可能性を感じる反面、値段が伴わないのであれば、本当に製品を必要としている人々の手に届かないのであれば、いかに優れた「世界を変えるデザイン」であっても世界は変わることはありません。
また、製品が広まる自体がよいことであるのか、製品が広まることで本当に課題は解決されるのか、そして、その製品が手元に届く意味は何であるか、そうした深い部分まで考えることも必要であると言います。
こうした「見えない課題」を踏まえてデザインを議論すれば、世界を変えるデザインは、また新たな段階へと進むかもしれません。

世界を変えるデザイン展という場所が、出会いの場となり、「気付き」の場となり、「実感」の場となり、よりよい社会の創造への歯車が回りだしたようです。
そして、安田さんのおっしゃっていた、「物として捉えることで、今まで非日常であった貧困という問題をより強く実感した」という言葉は、世界を変えるデザイン展の新たな可能性を感じさせられました。

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「~その後の人々~」シリーズの取材にご協力いただける方、ご連絡ください。
あなたの出会いと気付きと活動を、突撃取材いたします!

VOL.1はこちら

担当:株式会社Granma栗本、周東  連絡先:info@granma-port.jp





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09
2月 11

塩水で育つ植物 「アッケシソウ」

Granmaがフィールドとしているバングラディシュでは、水の汚染問題が2種類あると考えられています。一つはヒ素汚染。もうひとつは塩汚染です。前者・後者共に、バングラディシュだけでなく、日本を含め世界のどこかの地域で、問題となっています。

水に関する問題は、浄水プラントを作ればよいという発想になりがちですが、国の経済的問題や現地でのメンテナンス維持ができない等、思っているほど単純ではありません。

特に塩害については、水が飲めないだけなく、農作物も育ちにくく、現金収入を得ることができずに、水も買うことが困難になってしまいます。そこで、まずは塩害、水の塩汚染に悩まされている地域に解決策がないかと、検索していたところ、気になったものが「アッケシソウ」

2008年、世界で議論の的となったバイオ燃料問題に関連して話題にもなりました。今まで農作物を栽培できないとされてきた、塩類土壌や海岸の砂漠化した土地で塩生植物を栽培し、このとき、塩生植物の中でも特にバイオマス収量が高く魅力的なのが、アッケシソウだというのです。

環境省のレッドデータブックで、アッケシソウは絶滅危惧種に指定されています。


また、アッケシソウはバイオ燃料として期待されるだけでなく、薬や健康食品にも利用されています。気になる存在です。


参照:http://wiredvision.jp/news/200812/2008120923.html
Wikipedia
http://www.nikkeibp.co.jp/article/sj/20090529/156477/?P=4





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09
2月 11

「自転車」漕いで飲料水 バングラの低所得者支援事業(産経ビジネスより)




引用:http://www.sankeibiz.jp/business/news/110126/bsl1101260502001-n1.htm

浄水装置製造・販売の日本ベーシック(川崎市中原区)は、自社開発の漕ぐだけで飲料水を作り出せる自転車搭載型浄水装置を活用し、バングラデシュで低所得者の支援事業に乗り出す。地元の自転車組み立て会社に同装置の生産を委託し、低所得者に貸し出して飲料水販売を行えるようにする。

 同国は水道インフラが未整備なため、同装置による飲料水販売を通じて低所得者の生活水準向上を後押しする。同じように飲料水問題を抱えるインドなど周辺諸国にも、バングラデシュの事業モデルを拡大する計画だ。

 同社の浄水装置「シクロクリーン」は、自転車を漕いで生み出した動力によって河川や湖沼などから水をくみ上げ、複数のフィルターを通して大腸菌などの細菌を除去し飲料水にする。1分間で約5リットル、1日10時間で約3トンの飲料水を作ることが可能だ。川や湖沼といった魚などが生息する水源のほか、浅い井戸やプールなどの水も飲料用に浄化できる。

 同社は現地の自転車組み立て会社にフィルター以外の生産を委託し、今年3月までに10台の試作品を製造する予定。その後、完成した試作品を試験的に低所得者に貸し出し、装置で作り出した飲料水を地域住民に販売する事業モデルの確立を目指す。

 日本ベーシックは、長時間の運用が可能で水源にも自転車で行ける同装置がインフラが未整備な国々での飲料水確保に有効と判断。同装置を使った飲料水販売も失業対策に効果が高いとみて、現地のNPO(民間非営利団体)などと連携して事業展開に乗り出すことにした。

 インドやパキスタンなど周辺アジア諸国も水道インフラの整備が遅れているため、バングラデシュと同様の水問題を抱えている。

 勝浦雄一社長は「バングラデシュで事業モデルの確立を急ぎ、周辺諸国への事業領域拡大を目指す」考えだ。





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01
2月 11

『Design for Giving 2009』&『Design for Change 2010』

『Design for Change School Contest』というイベントをご存じでしょうか?
http://www.designforchangecontest.com/default.aspx

キーフレーズは『Children of The World Saying ‘I CAN’』です。
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