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4月 10「足がある」ということ
僕には「足がある」。
だから、歩ける。走れる。階段をのぼれる。ジャンプできる。
「足がない」ということ。
オフィスにあるこの義足を見たとき、僕は「足がない」生活を想像してみた。

発展途上国では地雷によって毎年1万5000~2万人が新たに手足を失っているという。そしてその犠牲者のほとんどが、実は兵士ではなく、かつて戦争があった地域に住んでいる女性や子供である。
また、地雷ではなく、その他事故による外傷や先天的理由から下肢を失ってしまう人も多くいる。
そのような下肢切断者のほとんどが、一生松葉杖という生活を余儀なくされ、経済活動を行うことができない。
そして、有効な社会保障制度が無い発展途上国では、彼らが生きていくための公的支援は行われない。
インドの貧困層は、日常的に床にしゃがんだり、あぐらをかいたり、でこぼこ道を裸足で走るのだが、
下肢切断者(往々にして貧困層である)はそんな日常生活を満足に送れず、また値段が高すぎて、満足のいく生活を可能にする義足を手に入れることはできなかった。
ジャイプールフットは、本物の足と同じ機能を持ち、走ることも、しゃがむことも、あぐらをかくことも、木に登ることもでき、防水性も備えた義足である。
また従来の義足より圧倒的に低コストで開発され、簡単に装着でき、現地で調達できる素材を用いて作られている。
ジャイプールフットは、足を失ってしまった人々に無償で提供され、
義足を得た人々が自らで経済活動を行えるようになり、自立した生活を送れるようになる。
「世界を変えるデザイン展」(http://exhibition.bop-design.com/)のトップ画面は、まさにその姿を映し出している。
「足がある」ということ。ジャイプールフットを目の前にして、改めてこんな「当たり前のこと」を考えさせられた。
次回はジャイプールフットを提供している団体についてご紹介します。
