コラム
19th 4月
2010
E・F・シューマッハの著作『スモール イズ ビューティフル――人間中心の経済学――』は「貧困を解決するためにどうすればよいか?」を考える上で必ず、読んでおきたい本である。
前回ご紹介したように、シューマッハーは貧困を解決するための大前提を、「雇用」において論じている。(詳しくはこちらをご参照ください)。
「開発政策の中心課題は、職がないので・・・単に消費者にとどまっている人たちに仕事の機会を与えることなのである。雇用がすべての大前提なのである。怠けている人間はなにものも生産しないが、貧しい道具しか持ち合わせない人でも、生産にプラスの貢献はできる・・・。」
それでは前回の引き続きとして、彼が提唱する中間技術とは何であるかをご紹介する。
まず、中間技術を象徴的に説明しているのが以下の文であろう。
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31st 3月
2010
株式会社BBBの目玉事業
ズーコンポスト:INSECT(昆虫)テクノロジー
鶏・豚・牛の排泄物や生ゴミ・焼酎かすなどを特殊化されたイエバエの幼虫に分解処理させ、短期間(7日間) で肥料と飼料(幼虫)を生産するリサイクル技術です。
特殊に改良されたイエバエの卵を糞尿上で孵化させ、その幼虫に分解させる。糞尿は「ビオス(有機肥料)」として、幼虫は「幼虫トロプス(飼料)」として利用可能。
・宇宙船内の排泄物処理と宇宙飛行士用食料への転換という発想から研究開発された技術
・人間の食糧(タンパク質)をハエの幼虫で補うために開発された技術
更に!!
成熟した幼虫の習性として自ら外に這い出し、予め用意しておいた虫受けに落ちるため人手や処理工程を解さず、幼虫と肥料が分離されます。
また改良されたイエバエは一定条件下以外では繁殖はおろか生存もできず、心配される生態系への影響は全くありません。
また、東京医科歯科大学国際環境寄生虫病学助教授の篠永哲氏の「海外生活と有害動物」によると、一般的なハエの害として、赤痢、コレラ細菌や赤痢アメーバやランブル鞭毛虫の嚢子、蛔虫など寄生虫の卵を体にくっつけて運搬するなどがあげられ、病原体の伝播者として考えられています。
そして、イエバエに関しては途上国などで食物の上にたかっているハエのほとんどがイエバエであると発表しています。
以上のことから、もしズーコンポストがイエバエを減らす効果もあるとすれば、途上国の衛星問題にも貢献できる可能性を秘めています。
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29th 3月
2010
E・F・シューマッハー、彼の論文を集めた著作『スモール イズ ビューティフル ―人間中心の経済学―』(講談社学術文庫、1986年)は、現代の私たちの社会にも通ずる、多くの示唆を富んだメッセージを投げかけている。
50年以上も前に唱えられたシューマッハ―の思想は貧困、特に世界人口の大半を占める農村での貧しさという問題に対して解を提示する。その解のキーワードは「中間技術」である。
彼の興味深い主張を、数回に分けて紹介していきたい。
今回は、なぜ「中間技術」が必要なのかをまとめてみる。
まず、シューマッハ―は貧困の主たる原因を以下のように説明する。
「いわゆる発展途上国の多くで見られる貧しい人たちの典型的な状態とは、どういうものかと言えば、それはつぎのようになろう。まず、仕事を見つけるチャンスがない。だから、悲惨な状態から逃れられない。・・・大部分は土地を持たず、また持てる見通しもない。だから、大都市に流れていく。だが、大都市に仕事があるわけではなく、もちろん住む家もない。それでも群を成して流れ出ていくのは、仕事を見つけるチャンスがゼロの農村よりも、まだ都会の方がましに見えるからである。」
では農村からやってくる出稼ぎ労働者を雇用できるほどの産業を都市で生み出せれば良いのだろうか?シューマッハーは次のように言う。
「大都市では新しい工業をおこし、それに経営者と労働者を配置し、金融と販路を付けて軌道に乗せるのがごく容易だが、大都市だけで開発が進められている限りは、大都市以外の地域における生産(農業は除く)は、新興の工業との競争に敗れて壊滅し、失業が増え、受け入れてもくれない町へ貧しい人たちがますます流入することになる。「相互破壊現象」には歯止めが利かなくなる。」
なるほど、ではシューマッハーが説くオルタナティブな産業とは何だろうか?
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22nd 3月
2010
経済成長や技術改革に伴い、以前は大量に生産・販売されていたモノが、
今ではゴミとして扱われてしまっていることは多い。
しかし、日本ではゴミだったモノが、途上国の人々にとっては重宝されたり、
もしくは国の経済成長の鍵となりえる可能性も十分に考えられる。
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21st 3月
2010
大河ドラマで「龍馬伝」が放映され、高知では「土佐・龍馬であい博」がおこなわれるなど、坂本龍馬をきっかけに明治維新前後の日本に再びスポットライトが当たっている。
中学校で習う歴史の授業では江戸時代後期~平成までは急ぎ足で駆け抜けるため、近代史を深く学ぶ機会がない。「和魂洋才」の意味を覚えはしたが、深い意味は知らない。そして、当時の政治的・経済的背景は教わりはするが、どのように生活が変わり、文化が変わってしまったのかは教科書や授業だけでは教えてもらえない。(現代との比較に驚いたり、進歩のスピードに驚く程度である)
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15th 2月
2010
先日、「枯れた技術の水平思考」を紹介しましたが、先日のエッセンスをまとめると以下の3つと考えられます。
1.先端技術ではなく、使い古された「枯れた技術」を活用し、価格を落とす
2.枯れた技術に水平思考によるアイディア・新たな発想を加えて、商品を企画する
3.ユーザーのニーズを飛び越え過ぎず、機能をそぎ落とす必要がある
4.技術者に本当のニーズを伝える感覚に優れたインターフェースが必要である
ここから少しづつ、BOPビジネスの製品開発について、考えます。
「スモール・イズ・ビューティフル」の著者エルンスト・フリードリヒ・シューマッハ
が著作の中で「中間技術」との記載した、今では「適正技術」と呼ばれている
用語がある。
「適正技術」
その技術の受容者であるコミュニティの環境、文化や習慣、社会経済的背景
などに配慮した技術
「世界を変えるデザイン」にも、適正技術(アプロプリエートテクノロジー)に
ついて解説があるので、引用させていただく。
シンプルで低価格、生産・販売がしやすく、差し迫ったニーズを満たす
技術
そこで、これを上記の「枯れた技術の水平思考」のエッセンスと対比してみる。
1.先端技術ではなく、使い古された「枯れた技術」を活用し、価格を落とす
→低価格、生産・販売がしやすく
2.枯れた技術に水平思考によるアイディア・新たな発想を加えて、商品を企画する
→差し迫ったニーズを満たす技術
3.ユーザーのニーズを飛び越え過ぎず、機能をそぎ落とす必要がある
→シンプルで
4.技術者に本当のニーズを伝える感覚に優れたインターフェースが必要である
→特になし
多少、無理はあるが参考にはなるのでは、ないだろうか?
また、BOPビジネスのプロダクト開発に必要となってくる要件として
以下の3つが考えられる。
1.手頃な値段
2.小型化
3.拡張性(サステナブル性、横展開)
また、その際のガイドラインをIDEのポール・ボラック氏を参考にしてまとめる(世界を変えるデザインより引用)
・道具に厳しい減量を課す
・余剰性は余計なものと考える
・歴史をさかのぼるデザインで前進する
・最新素材で古いユニットをアップデートする
・継続的に拡張できるものにする
安易すぎるかもしれないが非常に「枯れた技術の水平思考」と考え方が似ている。
ここで、「枯れた技術の水平思考」の4番目のエッセンスに掲げた
「感覚に優れたインターフェース」であるが、「デザイナー」という役割
に当たると、そのような仮説も成り立つのではないだろうか。
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8th 2月
2010
富裕者層ビジネスSNSのゆかしとも比較してみた。残念ながら、BOPビジネスは出てこれなかった。
メーカーについても調べてみる。
Nokiaが強い。携帯以外に何か作っているのだろうか?
世界の自動車会社についても、google insghts で比較してみる。
世界的にみると、日本の会社、特にホンダがTOP。
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8th 2月
2010
『一橋ビジネスレビュー』2009 夏号にグラミン銀行の創設者ムハマド・ユヌス氏の論文が記載されていた。その中でユヌス氏は、グラミン銀行が成功した理由を以下のように述べている。
「この大成功の第一の理由は、まさに私が銀行のことを何も知らなかったからなのです。いわゆる銀行業務の常識や習慣を知らない為に、私たちはそれまでの常識にとらわれずに正しいと思うことをやることができたのでした。そして第二の理由は、これまでの銀行がやってきたこととまったく正反対のことをやったからだったと思うのです。」
ユヌス氏は「貧困とは貧民によって作り上げられたものではなく、むしろ私たちが制度化してきた慣行や政策によって作り上げたものである」と述べている。
つまり、「制度化してきた慣行や政策」を作ってきた従来の「常識」に囚われていては、貧困はなくならないのだろう。
「貧困のない世界を創る」ためには、私たちの常識にとらわれない「創造力」が問われている。
従来の銀行とグラミン銀行の違いは以下の図(本論文を参考に作成)
| 従来の銀行 | グラミン銀行 | |
|
対象 |
金持ち 男性 |
貧しい人たち 女性 |
| 取引額 | 高額 | 少額 |
| 業務地 | 都市 | 農村 |
| 担保 | あり | なし |
|
その他 |
顧客を呼びつける | 顧客を訪ねる |
| 銀行の興味は顧客の過去の履歴 | 銀行の興味は顧客の未来 |
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6th 2月
2010
横井軍平さんをご存じであろうか?
任天堂株式会社の元開発部長であり、任天堂が世に送り出したゲームの
大半(ファミコン以外)の開発に携わり、影響を与えた人物である。不運にも
若くして、交通事故に巻き込まれ死去されている(1997年)
彼が開発に関わった製品を上げると以下の写真の製品がるある(これもほんの一部)
Wikipedia及びhttp://techon.nikkeibp.co.jp/より画像を引用。
横井氏の哲学に、「枯れた技術の水平思考」という言葉がある。
「ある技術をそのままストレートに活用するのではなくて、別の発想のもとに
活かすということ」
「先端技術を用いた商品は当然コストが高くつく。しかも、そこから生まれる
商品は、多くの場合他社との価格競争になりがちだ。しかし、普及してその
技術が枯れてしまえば、嘘のように低いコストで商品が作れることになる。
そして、その技術の使い道にひとひねりを加えて商品化する」
まずは、「枯れた技術の水平思考」の具体性を明確にするために、著書
「横井軍平ゲーム館」より、”「売れる商品」を作るには”の節で書かれて
いる点をまとめる。本書の詳細については、下部に記載する。
—-
本来、商品開発というのはニーズがあって、それを技術者が聞いて商品化
するというのが普通のパターンだが、ここに大きな落とし穴がある。
技術者には意地があり、ユーザーのニーズを超えて、求めている以上のことを
付け加えてしまう。技術者の遊びになっている。あれをつけても十円しかコスト
アップにならない、これをつけても二十円だということでよせ集まってくると、
べらぼうな金額になり、その上、使い方がわからないという最悪なことになる。
—–
技術者にユーザーが何を求めているかを伝えることは簡単だが、「ユーザー
が何を求めていないか」を探し出すのは非常に難しい。自分なりに判断し、
「ユーザーはこう言っているけど、本当のニーズはこうなんだ」ということを
技術者に説明するインターフェイスの役目をする人間が絶対に必要である。
—-
ユーザーの話を聞いて自分で作っていくと、なんかそこで自分を誇示したい
という気持ちが出てきてしまう。そこでインターフェイスに感覚が優れている人、
センスのある人を立たせて、コントロールさせると効率のいい商品ができる。
—-
自分の企画や技術にほれ込んではいけない。常に自分で企画した商品が
デパートで売っていると考え、それにお金を払って買う気になるかどうかとい
うことを自問自答する
—-
技術者というのは自分の技術をひけらかしたいものだから、最先端技術を
使うということを夢に描いてしまい、売れない商品、高い商品ができてしまう。
値段が下がるまで、待つ。つまり、その技術が枯れるのを待つ。枯れた技術
を水平に考えていく。垂直に考えたら、電卓、電卓のまま終わってしまう。
そこを水平に考えたら何ができるか。そういう利用方法を考えれば、いろい
ろアイディアというものが出てくる
—-
ソニーのウォークマンをみて、すごいと思う。ウォークマンというのは、ソニーの
技術力でしかできないものではないし、他の会社だって、ウォークマンを見さ
えすれば簡単に作ることができたはず。だけど、ウォークマンというアイディア
はソニーしか出せなかったのである。
BOPビジネスにおける製品開発に必要な発想は、
この「枯れた技術の水平思考」にエッセンスが隠されているのではないだろうか?
後編で、BOPビジネスの製品開発に必要なエッセンスと「枯れた技術の水平思考」について、書ければと思います。

横井氏著の「横井軍平ゲーム館」は現在、絶版となっており、プレミアムが付いている。
都内のとある図書館で借りることができます。(必要であれば、ご連絡ください)
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5th 2月
2010
どれくらい日本の動きと海外の動きが違うか?をキーワードで分析してみた。
日本:ネクストマーケット、BOPビジネス
世界:the fortune at the bottom of the pyramid,BOP business
日本の2010年1月の動きが異常値。
BOPで活躍するプロダクトを比較してみた。Lifestrawは圧倒的だったため、除外しました。
BOPビジネスがどれくらいの社会的インパクトがあるのか、最近のキーワードと比較してみた。VISTAはPCのWindows vistaが入るので、除外しました。
気になる思考方法も最後に検索してみた。
ラテラルシンキング、デザイン思考、枯れた技術の水平思考




