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1月 10

【Interview】vol.7 株式会社ワイズポケット

yasunobu株式会社ワイズポケット代表取締役社長 寶槻泰伸氏

市民先生プロジェクト~BOP展開~

イメージとしては、地上戦と空中戦。その組み合わせだろうと考えています。地上戦でBOPというと、僕が考えるプロジェクトの拠点となるのは、いわゆるイーチョパルのような日本でいうところの公民館のような農村にある施設です。その場所を活用して、アントレプレナーが塾を主催できるようなモデルを作ろうと考えています。「BOPフランチャイズ塾」ですね。
国・数・英など、いわゆるフォーマルな教育を重視して、デジタル教材を作成しておきます。その教材を利用して、村の人、アントレプレナーが授業を行えるようにする。もちろん彼らはきちんと授業料から収益を得る。日本で言うと、公文式のイメージと近いですね。

一方空中戦のほうは、志をもってさまざまなことにトライしている人たちの人生を、その人自身の生の声で語ってもらい、それを蓄積して「志民先生ワールドワイドライブラリー」として展開していきます。もちろんその志民先生は世界中から集めます。見てみたくないですか?そんなライブラリーがあったら。
具体的にいつまでにという期限は決まっていませんが、とにかく人生をかけてやるだけです。具体的な話しとしては、まだ水面下ではありますが、モンゴルのノンフォーマル教育のICTセンターのトップとお会いして、トライアルとしてモンゴルでやってみようという話が進んでいます。

プロジェクトの利点


個別指導のイメージで、来る子どもにあわせて、電子教材を開いてあげて、それを見て理解したようだったらそこでワークペーパーを渡して、解いてもらって丸をつける。その子たちの理解の進度に合わせられる点、家の手伝いなどで定時に学校に通えないという問題に対応できる点、あとはなんといっても、教える人と教えるノウハウが絶対的に足りていないのでそれを補える点が利点ですね。教える人を育てるのはすごく時間がかかることですよね。

公文式がすごいのは、教える人不在でできるんですよね。スモールステップといって、階段を登るように少しずつ進めればだれでもできるようになる、というステップをペーパードリルで作ってしまったわけです。あとはそれを主催するのはお母さんでいいんですよね。

教育が発展するために重要なのは、学校がいい教育を提供するだけでなく、教育というマーケットができることだと思います。マーケットが誕生することによって、いろいろなプレイヤーが登場するので、自然と競争原理がはたらくのです。競争することによってクオリティが高まる。するとマーケットにお金を落とす、いわゆる消費活動がはじまるんです。市場をつくらないことには、そこに生産活動も消費活動も生まれませんし、クオリティも当然高まらないわけです。
この事業構想は、ただ単にいけると思ったというより、途上国の中で教育へのニーズを形にする動きがICTを介して力強く動き始めているなと感じたからです。そこはビジネスチャンスでもあると思うんです。

ミッション

教育がもっている社会的な意味、仕組みを経ることで、生まれた時点のバックグラウンドが一度シャッフルされるんですよね。いわゆる「教育における機会の平等」です。学びたい意思、意欲、学びを通じて社会のためになる人になりたい、そう思っている人たちには誰にでも平等にその機会を提供しなくてはならないと思うんです。これが教育における重要な精神だと思います。

今の日本と途上国の課題は違います。途上国の場合はチャンスの拡大、特に質の高い教育を受けるチャンスですね。これが重要。一方日本の場合、教育の内容をどうやって時代に合わせて変化させていくのか。その方法は異なります。ただゆくゆくは途上国にも学びの場が現れ、教育を受けるチャンスが広まっていきます。すると、いま日本で抱えている課題と同様の課題が途上国でも顕在化してきます。
それはゴールがない世界です。どこまで達成すればという線を簡単に引けるものではないので。だからこそあくなきチャレンジなんですよね。

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~編集後記~
寶槻社長には、BOPの話以前から我々の運営するイベントにゲストとしてお越しいただくなど、お付き合いさせていただいていました。寶槻社長の示すビジョン、語るメッセージには力強く、かつ人を魅了するものがあります。「我々の活動は、まだ決して大きいものではないかもしれないが、社会の隅っこではなく、ど真ん中であり続けなければならない」という言葉が印象的でした。Granmaとしても、寶槻社長ならびにワイズポケットとは今後一層、何か

一緒にできるのではないか、そんな思いが強くなりました。





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