Posts Tagged ‘適正技術’
9th 4月
2010

世界を変えるデザイン展がスタートする5月15日(土)に同じく東京ミッドタウン・タワーにてエマージング・マーケットや発展途上国におけるビジネスを紹介するカンファレンスを開催致します。
日本では普段聞くことのできない海外でのビジネス事例や大学における取り組み、国際NGOの取り組みを知ることができる場となっております。
カンファレンス会場は5Fの展覧会会場の下の階にあたる東京ミッドタウン・カンファレンス(東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー4F)にて開催致します。
5月15日(土)
Understanding “Emerging Market”~エマージング・マーケットの現状を知る~
*同時通訳付き
一日券 料金:8000円
12:00-13:30
「現地プロダクトの流通、その生態系を語る ー22か国96万人に生きる希望を与えてきた義足」
スピーカー:Devendra Raj Mehta氏(BMVSS創設者)
料金:3500円

14:30-16:45
「現場の生態系を考え、未来をつくる企業戦略ー小規模農業者の収益を10億ドル向上させてきたIDE」
スピーカー:Paul Polak 氏(国際開発エンタープライゼズ(IDE)創設者) ※調整中
※スピーカー変更の際はIDEよりスピーカー招聘致します。
料金:3500円
17:30-19:00
「LifeStraw®はいかにして生まれたか?-オランダ発エマージング・マーケットにおける大学・企業間連携」
スピーカー:Vikram Parmar氏(デルフト工科大学 デザインエンジニアリング担当助教授)
料金:3500円

各定員が120名となっておりますので、お早目のお申し込みをお待ちしております。
※一日券は8000円にてご用意しております。
カンファレンス・ワークショップ一覧ページ
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29th 3月
2010
E・F・シューマッハー、彼の論文を集めた著作『スモール イズ ビューティフル ―人間中心の経済学―』(講談社学術文庫、1986年)は、現代の私たちの社会にも通ずる、多くの示唆を富んだメッセージを投げかけている。
50年以上も前に唱えられたシューマッハ―の思想は貧困、特に世界人口の大半を占める農村での貧しさという問題に対して解を提示する。その解のキーワードは「中間技術」である。
彼の興味深い主張を、数回に分けて紹介していきたい。
今回は、なぜ「中間技術」が必要なのかをまとめてみる。
まず、シューマッハ―は貧困の主たる原因を以下のように説明する。
「いわゆる発展途上国の多くで見られる貧しい人たちの典型的な状態とは、どういうものかと言えば、それはつぎのようになろう。まず、仕事を見つけるチャンスがない。だから、悲惨な状態から逃れられない。・・・大部分は土地を持たず、また持てる見通しもない。だから、大都市に流れていく。だが、大都市に仕事があるわけではなく、もちろん住む家もない。それでも群を成して流れ出ていくのは、仕事を見つけるチャンスがゼロの農村よりも、まだ都会の方がましに見えるからである。」
では農村からやってくる出稼ぎ労働者を雇用できるほどの産業を都市で生み出せれば良いのだろうか?シューマッハーは次のように言う。
「大都市では新しい工業をおこし、それに経営者と労働者を配置し、金融と販路を付けて軌道に乗せるのがごく容易だが、大都市だけで開発が進められている限りは、大都市以外の地域における生産(農業は除く)は、新興の工業との競争に敗れて壊滅し、失業が増え、受け入れてもくれない町へ貧しい人たちがますます流入することになる。「相互破壊現象」には歯止めが利かなくなる。」
なるほど、ではシューマッハーが説くオルタナティブな産業とは何だろうか?
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15th 2月
2010
先日、「枯れた技術の水平思考」を紹介しましたが、先日のエッセンスをまとめると以下の3つと考えられます。
1.先端技術ではなく、使い古された「枯れた技術」を活用し、価格を落とす
2.枯れた技術に水平思考によるアイディア・新たな発想を加えて、商品を企画する
3.ユーザーのニーズを飛び越え過ぎず、機能をそぎ落とす必要がある
4.技術者に本当のニーズを伝える感覚に優れたインターフェースが必要である
ここから少しづつ、BOPビジネスの製品開発について、考えます。
「スモール・イズ・ビューティフル」の著者エルンスト・フリードリヒ・シューマッハ
が著作の中で「中間技術」との記載した、今では「適正技術」と呼ばれている
用語がある。
「適正技術」
その技術の受容者であるコミュニティの環境、文化や習慣、社会経済的背景
などに配慮した技術
「世界を変えるデザイン」にも、適正技術(アプロプリエートテクノロジー)に
ついて解説があるので、引用させていただく。
シンプルで低価格、生産・販売がしやすく、差し迫ったニーズを満たす
技術
そこで、これを上記の「枯れた技術の水平思考」のエッセンスと対比してみる。
1.先端技術ではなく、使い古された「枯れた技術」を活用し、価格を落とす
→低価格、生産・販売がしやすく
2.枯れた技術に水平思考によるアイディア・新たな発想を加えて、商品を企画する
→差し迫ったニーズを満たす技術
3.ユーザーのニーズを飛び越え過ぎず、機能をそぎ落とす必要がある
→シンプルで
4.技術者に本当のニーズを伝える感覚に優れたインターフェースが必要である
→特になし
多少、無理はあるが参考にはなるのでは、ないだろうか?
また、BOPビジネスのプロダクト開発に必要となってくる要件として
以下の3つが考えられる。
1.手頃な値段
2.小型化
3.拡張性(サステナブル性、横展開)
また、その際のガイドラインをIDEのポール・ボラック氏を参考にしてまとめる(世界を変えるデザインより引用)
・道具に厳しい減量を課す
・余剰性は余計なものと考える
・歴史をさかのぼるデザインで前進する
・最新素材で古いユニットをアップデートする
・継続的に拡張できるものにする
安易すぎるかもしれないが非常に「枯れた技術の水平思考」と考え方が似ている。
ここで、「枯れた技術の水平思考」の4番目のエッセンスに掲げた
「感覚に優れたインターフェース」であるが、「デザイナー」という役割
に当たると、そのような仮説も成り立つのではないだろうか。



