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2月 10グラミン銀行の成功と発想の転換
『一橋ビジネスレビュー』2009 夏号にグラミン銀行の創設者ムハマド・ユヌス氏の論文が記載されていた。その中でユヌス氏は、グラミン銀行が成功した理由を以下のように述べている。
「この大成功の第一の理由は、まさに私が銀行のことを何も知らなかったからなのです。いわゆる銀行業務の常識や習慣を知らない為に、私たちはそれまでの常識にとらわれずに正しいと思うことをやることができたのでした。そして第二の理由は、これまでの銀行がやってきたこととまったく正反対のことをやったからだったと思うのです。」
ユヌス氏は「貧困とは貧民によって作り上げられたものではなく、むしろ私たちが制度化してきた慣行や政策によって作り上げたものである」と述べている。
つまり、「制度化してきた慣行や政策」を作ってきた従来の「常識」に囚われていては、貧困はなくならないのだろう。
「貧困のない世界を創る」ためには、私たちの常識にとらわれない「創造力」が問われている。
従来の銀行とグラミン銀行の違いは以下の図(本論文を参考に作成)
| 従来の銀行 | グラミン銀行 | |
|
対象 |
金持ち 男性 |
貧しい人たち 女性 |
| 取引額 | 高額 | 少額 |
| 業務地 | 都市 | 農村 |
| 担保 | あり | なし |
|
その他 |
顧客を呼びつける | 顧客を訪ねる |
| 銀行の興味は顧客の過去の履歴 | 銀行の興味は顧客の未来 |
