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3月 10

企業のソーシャルビジネスをNGOがリサーチ!『貧困フットプリント』

世界100カ国以上で貧困問題の解決に向けた活動をしているオックスファム・インターナショナル
企業に向けた【貧困フットプリント(Poverty Footprint)】を開発した。

*詳細はこちら→ “Oxfam Poverty Footprint”

 

近年、途上国の貧困層が抱える課題をビジネスで解決するソーシャルビジネスが盛んだが
その効果を測定するのは簡単ではない。

そこで、ユニリーバの委託調査やその他の企業の調査研究をもとに
企業行動が社会や貧困の中で暮らす人々に及ぼす影響を測るため
この「貧困フットプリント」が開発されたのである。
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11
1月 10

バングラデシュにおける有機農業事業

世銀センター JANARDと世界銀行の共同ワークショップ

「世界銀行情報センター・パネル展示&コーヒーアワー連続講演会」に行ってまいりました。

テーマは『有機農業は貧困を救う』です。

講演会では
HungerFreeWorldによる「バングラデシュにおける有機農業事業」についてのお話を伺いました。

【1】◆HFWとは◆
[活動目的] 『飢餓のない世界を創ること』
[活動内容] 教育不足や農業の技術・知識不足による慢性的な飢餓を世界からなくすための活動。
⇒『飢餓に直面する人たちの自立支援』

HFWは1つの事業で、「栄養改善」「保健衛生」「収入」「ジェンダー」「環境」「教育」の6つの分野に
働きかけを行うような活動を行っています。

【2】◆バングラデシュ◆
~データ~
1,貧困人口 6300万人(30年間で人口2倍に増加) 世界3位
2,ボダ郡、カリガンジ郡、バングラ内1, 2位の最貧困エリアでは、全世帯中84,5%が農業従事
3,同上エリアでは、収入が月5000円以下の人口が85%
4,トラクターなど農耕機器の所有数は0,01%。ほとんどが原始的耕具を使用
5,土地、健康に害のある化学肥料に年間1万4千円費やす

~課題(ボダ、カリガンジにおける)~
1,高収量種子を毎年買わなくてはいけない。それも年々価格高騰
2,化学肥料の問題
3,灌漑による地下水くみ上げ→ヒ素成分が混じる→飲み水汚染
4,淡泊質の不足
5,土の家が多く洪水で家が崩壊する
6,ハチミツがとれるが水っぽく、 濃くする技術を導入したいが値が高い

【3】◆HFWの活動◆
上記課題への取り組むべく有機農業センターを設置。(外務省助成)

~ボダ郡の有機農業センター~
センター内では、農業に関する技術・知識の研修や
男性のみならず女性も交えた農業実習、
更には小学校を併設して食育・食農についての勉強が行われている。
半信半疑の住民も次第に成果を挙げていくことで
自ら率先して他の地域で研修を行うといった主体性が発揮される嬉しい結果に。

~Granmaにひきつけた見方~
「製品」の視点からこの有機農業を見てみると、
住民のマンパワーによる農業がベースになっていて
農機の使用は珍しいのだそう。
製品はあっても高価で購入できないという現状。

【4】◆全体の感想◆
トライ&エラーを繰り返しながら活動を進めているHFWさんからは
向上心・探究心の強さをひしひしと感じました。
この姿勢で活動をしてきたからこそ、
「バングラデシュでの有機農業といえばHFW」と言われるくらい
評価も認知もあがったのだなと思いました。

HFW





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02
12月 09

11/30 JANIC

CSR推進ネットワーク第4回定例会/NGO研究会
BOPビジネスCSR パネルディスカッションまとめ

・CSR推進NGOネットワークとは
世界の【貧困と開発】問題解決に寄与するために、NGOと企業の相互理解を促進し、より強固な関係を築き、効果的なCSR活動を実施されることがミッション。

上記ネットワーク主催の下、今回のパネルディスカッションは、BOPビジネスにおける企業とNGOの協働のあり方、各パートへの期待を両者の視点に加え、経産省、JICAの視点から討論するものとなった。

全体を通しての要点(企業セクター目線重視)は下記の3センテンスと感じた。
1、【本質的課題解決型】CSR=公共政策課題-政府の対応能力
2、【パートナーシップ】現地情報、ニーズをいかに把握するか
3、【技術とサービス】イノベーションとリバースイノベーションが重要

第1部【基調講演】
新谷大輔氏(株式会社三井物産戦略研究所/CSR推進NGOネットワーク)
-NPONGOの役割は大きく3つ
・ アドボカシー
・ 啓発・啓蒙
・ 直接的支援

-企業としては
【BOPビジネス = 途上国ビジネス】ではない。
大企業は特にスケールアウトしていくことがひとつの大きな役割
・途上国ビジネス=途上国で展開するビジネスすべて
-BOPビジネスの本質とは?
CSR=公共政策課題-政府の対応能力
Ex.アフリカ ガバナンス能力の低さを企業が代理として補填。

第2部【パネルディスカッション】
【経済産業省】
小山智氏(経済産業省貿易経済協力局通商金融・経済協力課長)
~経産省の最新の動向と取り組みの現状と課題~
1、官民連携の促進
-日本国として・・・新たな外需獲得、そのための商品・サービスの開発
-途上国として・・・社会課題の解決、域内経済活動の活性化、新たな雇用機会
-援助機関・NGO・・・サステナブルな開発援助の実現、ビジネス展開の円滑化、民間の商品、資金、ネットワークを生かすこと

2、BOPビジネスの背景
・経済協力に関する世界的潮流の変化
・イノベーションが必要な時代
・経済的、社会的利益獲得
・ODA削減(ピーク時の4割削減)

3、最新の動向と取り組みの現状
・普及啓発
・潜在的ニーズ調査、市場調査、事例調査
・具体的なビジネスモデル形成支援 10社選定
→可能性、参入期待分野の模索など
・技術開発、ビジネスインフラの整備 などにおける共同の可能性

4、最終的には
【リバースイノベーション】海外(途上国など)生産→日本へ逆輸入が起きること

【JICA】
高野剛氏(JICA民間連携室参事役)
~所得の低さのみではかれないBOP~
差別(人種、男女、部落、カーストなど)や、他の外的要因も関わる。

1、今後の動き
・民間の役割を見直す
・新制度構築
情報収集、市場調査 パイロット事業の実施、評価、事業化計画の公募 平成22年検討

【ソニー株式会社】
冨田秀実氏(ソニー株式会社CSR部統括部長/CSR推進NGOネットワーク)
~BOPビジネスとCSR~

1、BOPビジネス考察
・【社会益を目的に立ち上がった昔の日本企業と似ている懐かしさ】
・持続的循環(経済性、社会的インパクトなど)に達しているものは少ない
・BOPビジネスとは・・・「持続可能で、社会開発の可能なビジネス」
縦軸:売り上げが立つ
横軸:社会開発の主体性の有無
・BOP = TOP、MOPという潮流 + CSRという潮流の合流地点

2、大企業不安要素
・マーケットへの知識不足
・規模、利益が期待できない 大企業=1億円では大規模なビジネスにならない
→支社、拠点がない途上国での展開
→適切なビジネスシーズを見出しにくい
→事業部門の賛同を得られない
→社内での経験不足 拠点、人材、パートナー不足
・情報
→ビジネス企画に必要な情報把握の体制
→一般へのBOPビジネス理解の促進
・資金
→国、支援機関による支援
→金銭以上の価値 支援スキームを持っていること自体が事業部への説得感へ
・オペレーションパートナー
・ビジネスパートナー

3、NGOとの協働
・現場に根ざしたパートナーとして
・監査役として

【ハンガー・フリー・ワールド】
渡邊清孝氏(特活ハンガー・フリー・ワールド事務局長/CSR推進NGOネットワーク)
~住民主体、地域課題の発掘/問題解決能力が備わること~

1、BOPビジネスから派生する課題
・都市化 →雇用、住宅、食料など
・異なるニーズの種類

【住民参加型の情報把握、ビジョンの形成支援】





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11月 09

【Interview】vol.1 国際協力NGOセンター(JANIC) 事務局長 下澤 嶽さん

BOPsimozawa

国際協力NGOセンター

(JANIC)
事務局長 下澤 嶽さん


1958年8月 愛知県生まれ。
1982年4月 大学卒業後、英国のCSV(Community Service Volunteers)の1年間ボランティアに参加。
1984年6月 帰国後、日本青年奉仕協会、世田谷ボランティア協会を経て、(特活)シャプラニール(=市民による海外協力の会)の駐在としてバングラデシュへ。
1998年7月 再び国内に戻り、シャプラニールの事務局長に就任。
2002年7月 シャプラニールを退職。
2006年7月 (特活)国際協力NGOセンター(JANIC)事務局長に就任し、現在に至る。



キーワード
■一概にBOPといえど、年間総所得3000ドルと500ドルでは大違い
■大事なのは本当の”Base”の人たちへリーチすることができるのか
■果たして日本企業の力で参入できるのだろうか

現在JANICがおこなっている活動は?

企業がBOPビジネスを検討するに際し、NGOがどのようにそこへ関わっていくのか。NGOは開発途上国と企業をつなぐ顔としての役割を期待されているように感じています。とはいえ、まだ具体的にJANICとして明確な方針をもち、具体的なアクションする状況になってはいません。これからおおまかなBOPに対する方針を一度打ち出そうと議論を深めていく予定です。
”企業との連携を進めるNGO”にとってBOPはまさにひとつの連携の可能性といえますが、まだその定義があいまいな部分があり、無条件でBOPに賛成というNGOはあまりいないのではないかと思います。今議論で大切なのは、BOPの定義や対象者を明確にし、この部分は賛成だが、ここには慎重に考えるといった思考法が大切だと思います。
JANICが推進しているCSR推進NGOネットワークは企業メンバーとNGOで構成されていますが、BOPを学習テーマのひとつとして扱っています。その勉強会のひとつとして、「BOPビジネスとCSR」と題したパネルディスカッションを09年11月30日(月)に行います。

下澤さんが思うBOPビジネスとは?

これまで開発途上国の支援は、先進国の税金を使って「援助」を行うことが主流でした。しかし、援助の額や質の伸び悩みがあり、これだけでは金銭的、技術的、知見的に限界があるのではないか、といった限界が指摘されることが多くなってきました。そんな中で、企業が開発途上国の発展のためのプレイヤーとして期待される部分が強まっていているだのと思います。
私はBOPを基本的に、「技術力、商品開発力、マーケティング力を通しての途上国貧困層への貢献可能性」と理解しています。企業のこうした力が、どのようにすれば開発途上国の貧困層へよい影響を与えることができるのかだと思います。
そういった前提に立ったとき、重要な視点があると思います。BOPは開発途上国のどの貧困層を意識して考えるかということです。BOPと一概に呼びますが、その幅は広く、年間総所得が3000ドル~500ドルまであります。3000ドルのラインで暮らす方々へのマーケティングは地元の企業でも多国籍企業でもすでに一部進められているものです。NGOとして重要だと考えるのは、年間500ドル近く暮らす一番”Base”の人たちへいかにリーチし、効果を出すことができるのか、です。3000ドルライン~500ドルラインまでをひとつに大きくまとめて、考えようとすること自体に問題があるような気がしています。
もうひとつ懸念するポイントがあります。それは、BOPの議論は、彼らをいかに消費者化することに議論が偏っていないかということです。貧困層は生産者、販売者としての能力ももちあわせています。それを共に強化する視点が必要だと思います。消費者化することを一概に否定はしていませんが、その地域の人ができるだけ生産ライン、販売ラインから利益を得られるような仕組みを同時に考えるべきだと思うのです。

今後の注目ポイントは?

BOPを議論するときに一番気になるアクターは、開発途上国の南のNGOです。南のNGOは、貧困層を消費者としてではなく、生産者や販売者となるような事業も展開しています。南のNGOの事業は先進国の企業と比べ、運営コストが安いだけでなく、成功率も高く、事業を通して最貧困層が裨益する可能性が高いのではないかと感じています。もちろん個人的には、日本企業の競争力や技術力でこのBOPビジネスで十分な競争力を持って活動できるのか、注目しています。

インタビュー後記

NGO86団体を正会員に持つ(09年6月現在)JANIC。NGO団体の中には、貧困層を支援対象に抱える団体が数多い。彼らは、現地政府、NGOと連携して日々活動している。企業がBOPビジネス参入に際し、現地のニーズは絶対だ。その際生まれる質問が、CSR活動、CRM(コーズ・リレーテッド・マーケティング)同様、「どこと組めばよいのか?」だろう。下澤さんは「水先案内人」という言葉を使っていたが、現地マーケットへの重要なパイプとなる役割をJANICはじめ、NGOは今後一層期待されることと思う。アフリカでは農村エリアに販路を持つ飲料メーカーが、NGOの支援物資の運搬を一部担っていると聞いたことがある。企業、NGOそれぞれの特性を活かし、こんなモデルがあったのか!というwin-winであり、かつ斬新な仕組みが次々と現れることだろう。

株式会社Granma
熊坂 惟





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